京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2019年12月度文化環境委員会

2019年12月24日

12月24日10時から京都市会第1会議室で文化環境委員会が開かれました。世間ではクリスマスイブでにぎわっていますが、私たち議員は市民から選ばれた責任ある立場ですので、その使命の重さを自覚して、朝から夜まで缶詰状態で活発な議論を展開しました。

文化市民局から3件の報告がありました。1件目の「ネーミングライツ導入促進への取り組み」では7人の委員が手を挙げて質疑。スポーツ施設から着手する方針の理由や地域名を残す必要性などが語られました。

私は、武道センターなど歴史と伝統を誇り市民からも評価される施設に対しては、わかりやすい説明を重ねて市民理解を幅広く求める姿勢が重要と指摘。都市公園の広告についても市民の合意が不可欠と論じました。

2件目の「京都市交響楽団ビジョン策定に当たっての市民意見募集」についても、私を含め4名が議論。この2件だけでお昼を超えました。ヘビーですがやり甲斐があります。!(^^)!

パブコメで100人を超える方から300件近い意見をいただいたことは良かったです。また、紹介された市民からの意見はいずれも熱い思いが込められたものばかり。具体的な提案も的を得ており感心しました。それを踏まえて補足的に下記の提案をしました。

(1) 「幅広い市民の鑑賞機会」を求める声が多かった。チャリティーコンサート的な慈善事業にも積極的に取り組み、児童養護施設や交通事故遺児、重度障がい者の方や保護者、ヘルパーさんなどを招待する機会を設けてはどうか。定期演奏会などで参加者にカンパを求めたら賛同されるのではないか。
(2) 「ファンサービスの拡充」では、事前にリクエストを求めるアイデアが出され、大いに賛同したい。京都を舞台にしたアニメ等とのコラボレーションも反響があるのではないか。クラシックを題材にしたアニメや映画作品もあるので、ぜひ検討してほしい。
(3) 「京響を身近に感じるための情報発信」については、YouTube配信やパンフレットにメンバーの顔写真を掲載するアイデアも魅力的。尊敬する音楽家やモットー、感動した本など、マンネリにならないよう各回で工夫を凝らせば愛される楽団となるのでは。若手職員や楽団員の柔軟な発想を生かす姿勢が必要。

前向きな答弁がありましたので。期待して見守りたいです。私は、3件目の「京都映画賞の創設」についても質疑。クリエィティブな政策なので心躍らせて提案しました。

(1) 時代劇を観る人の裾野を広げるという観点と、時代劇を支える担い手を育成するとの観点のためにも映画賞という事業は有効である。同時に将来のビジョンのためにも奨励賞設置は大事。具体的支援をしっかり検討すると同時に、煩雑な規制を強いてがんじがらめにならないように。
(2) 市民の声を積極的に求める姿勢が大事。たとえば「映画化してほしい時代小説ベスト3」とか「今まで感動した時代劇映画アンケート」などワクワク感のある市民参加の取り組みも検討してもらいたい。

一般質問では「五輪聖火ランナー」「北区いきいき活動センター移転問題」「マイナンバーカード普及」などが議論されました。私は2つの政策課題を質疑。1つめの交通安全については、「あおり運転」「ながら運転」根絶への対策を論じるとともに、6月の委員会で訴えた「交通管理者と道路管理者の定期的連絡協議会の設置と効果的運用」を求めました。現場の声を吸い上げ情報共有することで、今以上に的確かつ真摯な対応が可能となると思います。

2つめの区役所窓口利便向上について、11月の本委員会で取り上げた「おくやみ窓口」が市民から大きな反響があったことを紹介。書類に同じ内容を何度も書く煩雑さへの対策や窓口への誘導について改善(窓口の配置の検討も含む)する必要があると指摘しました。

あわせて、7月に論じた「LGBT支援」の一環である多目的トイレについてと、9月に訴えた人工膀胱や人工肛門などの方向けの「オストメイトトイレ」についても、本格的な検討を求めました。

環境政策局への一般質問が始まったのが夕方4時過ぎ。「COP25」でスペインに出張した報告があり、私を含め3名の委員が質問しました。報道や論説では「前進したとはいえない」など否定的かつ批判的な評価が多かったので心配でしたが、京都市としての総括は「自治体間ネットワーク構築(都市間の交流)と都市格の向上」があったとのことでした。省エネ・再エネの取り組みやエネルギー政策推進戦略の見直し、水素エネルギー・バイオマスなど各種プロジェクト事業のテコ入れに活かすよう求めました。

また、「まち美化活動事業」については、11月4日に2,000人以上の市民が汗を流した「まち美化大作戦・市民総行動」にボランティア仲間と一緒に参加したことを紹介。まちの美化に貢献できる手ごたえを実感したと大変に好評であったことを伝えました。

今後は、大々的なものからコンパクトなものまで多角的多彩な組み合わせが大事ですので、多くの市民の目に触れて美化意識を喚起するため効果的な企画も必要と指摘しました。市役所改修工事が終わったら、オープニングの会場が市役所前広場に戻り、河原町等の繁華街や祇園等の歓楽街、鴨川沿いなどで数千人が一斉行動することとなります。今以上に大きな反響を呼ぶのではないかと期待大です。

その他の委員から「年末年始のゴミ収集」「環境のレジジエンス戦略」が議論されました。終わったのは5時半すぎ。くたくたですが、実り多い質疑で展開されて心地よい疲れです。

次回の委員会は1月14日と発表。各委員とは「よいお年を」と声をかけて別れました。年末年始の慌ただしい時期となりますが、2月2日投開票の京都市長選まであとわずか。一瀉千里の激闘が待っています。京都の未来が決まる重要な選択です。自分の選挙と同じ思いで必死のパッチで戦おうと決意しています。頑張るぞ!!