京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2019年6月度文化環境委員会-2

2019年6月18日

6月18日10時から市会第2会議室で文化環境委員会が開かれ、湯浅光彦委員長(右京区)のもと、市民に身近な政策課題について議論が展開されました。

文化市民局からの報告は「西京極陸上競技場ネーミングライツ」についてと「京都マラソン」の2点でした。

ネーミングライツは市民の関心も高いことから4名の委員が質疑しました。議論を聞くと市民からも認知され定着していることを再確認。今後の丁寧な市民理解への広報周知を求めたいところです。

京都マラソンについて、2019大会の総括と2020大会の概要が報告され、自民・共産・公明・民主・維新の7名もの委員が質疑。京都市活性化や市民スポーツ振興、市民参加促進などの観点からも重要な事業です。これからの発展への期待を込めた議論が展開されました。

私は、2020大会から経費増大に対応するためにランナー参加料が値上げされる点を取り上げ、ネガティブな影響を最小限にとどめ「京都ならでは」の魅力を充実するビジョンが大事と論じました。ボランティアの高齢化を踏まえた防寒対策なども指摘。理事者から総括結果を検証して積極的に取り組むとの答弁がありました。

一般質問は、共産党委員から「文化財保存」「自衛隊への宛名シール提供問題」が取り上げられました。私も手をあげ2つの政策課題を論じました。

(1) 「京都文学賞」に期待が集まっている。出版不況のなか活字文化振興の観点で文学賞の創設は評価される。多角的かつ柔軟な発想で京都の魅力発信に挑戦し、改善を重ねて発展させてもらいたい。
(2) 「障がい者」支援の一環で、市主催のコンサート等の鑑賞について介助者分は無償にするなど割引制度を検討するべきではないか。

文化庁移転を機に文化芸術振興への機運が高まっています。京都市の意欲的な取り組みが、全国の自治体の文化政策にも良い意味で波及していくと確信します。局の真摯な答弁に敬意を表するとともに、今後の事業充実に期待したいと思います。

環境政策局との質疑は、理事者からの報告はなく一般質問のみ。共産党委員が「南部クリーンセンター」「プラスティックごみ収集」などを質疑しました。私は「観光地等の美化啓発運動」と「資源ごみ分別」を取り上げ、下記の議論を進めました。

(1) 観光地や繁華街の「美化啓発運動」は、インバウンドと市民の共生が大きな課題である今、観光公害というキーワードに飲み込まれないためにも重要な取り組みである。様々な課題はあるが今までの事業を検証して充実させ、実効力あるものしていただきたい。
(2) 「資源ごみ分別」事業の進展にとって大きな課題が、空き缶持ち去り事案である。数年前に大きな話題になったが、今は終息しているのではなく水面下に沈殿している可能性が高い。現場の苦労を尊重しつつ「根絶」を志向した対策の充実を求めたい。

理事者から、保健福祉局や区役所等と連動して、イタチごっこにならないよう取り組むとの答弁がありました。期待して見守っていきたいと思います。

公明党2名のうち、湯浅議員は委員長として進行役に徹するため質疑ができず、私が孤軍奮闘して毎回チャレンジしています。大変ですがやりがいはあります。継続性を大事にして着実な政策形成サイクルを創み出していきたいと考えています。

残念なのは、維新や京都党などの1期2期の若手議員が、まったくと言っていいほど発言しないことです。若くて柔軟な感受性を持ち、意欲満々で当選してこられたのに、貴重な質疑の時間をフル活用されないのは「もったいない」の一言に尽きます。遠慮せずに頑張ってほしいなとひそかに思っています。

いよいよ季節は梅雨から夏に向かいます。強烈な猛暑が予測されますが、暑さに負けず熱い議論を重ねていこうと決意しています。頑張ります!!