京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2019年6月度文化環境委員会

2019年6月4日

6月4日10時から市会第2会議室で文化環境委員会が開かれ、湯浅光彦委員長(右京区)のもと活発な議論が展開されました。

5月市会集中審議が終わったばかりなので付託議案や報告案件はなく、「市内道路の歩行者保護」を求める陳情について5名の委員が意見を述べました。一般質問は「区役所の災害時の在り方」「大久保利通茶室保全と活用」「特殊詐欺対策」などがありました。

私は「交通安全における警察との連携」を取り上げ、下記の議論を進めました。

(1) 交通安全政策は「交通安全基本計画」を策定する文化市民局が市の各局を取りまとめ警察との窓口となる。主体である文化市民局の責任は重い。
(2) 今は市民が区役所に要望し、議員が土木事務所に声を届け、交通安全委員が警察に意見するという実態が多く、言わばバラバラである。情報の集中と共有を現場レベルで行う必要があるのではないか。
(3) 通学路安全対策にとどまらず「交通安全要配慮者」の安全を守るキメ細かな政策や具体的な課題解決のため、交通管理者と道路管理者の定期的連絡協議会を設置して現場の声を吸い上げて情報共有し、個々の具体的な対策を力を合わせて図るべきではないか。
(4) 府単位の協議会に参加するだけでは不十分。各区で区役所が中心となって土木事務所と所轄警察署が年に数回定例の協議会を常設化し、必要に応じて学校長会やPTA、交通安全協会も招へいする仕組みを早急に立ち上げていただきたい。

他会派の委員からも賛同の声が寄せられるなど反響がありました。理事者から前向きな答弁があったので見守っていきたいです。

環境政策局への一般質問は、「ごみ減量」「ごみ収集」が話題になり、私は「ごみ再利用」を論じました。

(1) 香川県三豊市で導入されていている「トンネルコンポスト方式」は、燃やせるごみを破砕・混合した後に発酵・乾燥させることにより石炭など固形燃料を生み出すと共に、肥料原料の製造も行う方式であるが、これに対する評価はどうか。(→CO2削減を重視し、肥料の需要も多くないので、京都市は導入しないとの答弁)
(2) 京都市では最新の技術を導入した南部クリーンセンターのバイオマス活用の創エネプラントが建設中である。これを機に環境教育や市民参加を促進していただきたい(→局長から力強い答弁がありました)

ごみ減量や収集そして再利用は、市民にとって極めて身近で切実な課題です。前回にこの委員会に所属していた際に、醍醐地域の家庭ごみ午前中完全収集を実現できました。今年度もひざ詰めで市民の生の声をお聞きして、頑張っていこうと思います。

さて、政局は参議院選挙に向けて走り始めています。衆参W選挙という見立てもあるようです。しかし、目先に一喜一憂するのではなく、長期ビジョンで社会保障や活性化、市民サービス向上への議論を深めていく必要が大きいと確信します。

その決意で研鑽を深めていこうと思います。次回は6月18日開催の予定。準備を重ねてまいります。頑張りまっせぇ~っ!