京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2019年5月市会レポート

2019年5月28日

5月16日10時より、京都市会本会議が開かれました。4月の市会議員選挙を終え、新任期がスタートです。松田けい子議員(山科区)と兵藤しんいち議員(北区)という2名の新人議員が誕生し、清新の息吹があふれています。思わず武者震いです。

私は昨年から引き続き、代表幹事として湯浅光彦・新団長(右京区)を支えて他会派との交渉や行政との窓口という“渉外部長”の重責を担うことに。また、市会運営委員会の副委員長(理事)に再任するとともに、文化環境委員会に所属し、文化芸術・温暖化対策・ごみ減量・区役所活性化・交通安全などの重要な政策を担当することとなりました。

16日の本会議では、議長・副議長の選挙が行われ、青野仁志副団長(中京区)が第94代副議長に当選。湯浅団長が文化環境委員会委員長、大道良知議員(南区)が教育福祉委員会副委員長、曽我修議員(伏見区)が予算特別委員会副委員長に就任。重厚な布陣となりました。

17日の予算員会では補正予算が審議されましたが、私は第3分科会所属なのでお休み。20日の文化環境委員会で、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)総会を記念したシンポジウム「脱炭素社会の実現に向けて」についての報告があり、ジム・スキーIPCC議長や山極京大総長らの活発な議論や2050年にCO2排出正味ゼロを目指す「京都アピール」などが説明されました。

私はそのシンポジウムに朝から夕方まで参加し、昼休みに立ち寄った京大のブースで若手研究者の方々と意見交換したこともあり、地球温暖化問題への大学生や高校生の参加促進と環境教育の重要性を論じ、「共生」をキーワードとした持続可能社会への価値観の転換が大事だと訴えました。(写真左)

22日から24日までは議員会を断続的に開催。付託議案や意見書案などを協議しました。各会派との調整も順調に進み、24日夕方に討論結了されました。明るい時間帯に議運が開かれるのはここ数年記憶にないほど。これからも、スムーズかつ密度の濃い議会運営を心掛けたいです。

さて、最終本会議前日の27日は本会議代表質問。公明党からは松田けい子議員(山科区)と兵藤しんいち議員(北区)の2人の新人議員が登壇。当選直後から調査研究を重ねた努力が身を結び、素晴らしい質疑を展開しました。心から拍手を送りたいです。青野副議長の議事進行も凛々しかったです!

松田議員は母の視点・主婦のまなざしを基調として「文化芸術振興」「幼児教育無償化」「女性活躍推進」を議論。希望溢れる共生社会への大事な政策を提言しました。兵藤議員は福祉の現場で培った経験を活かし「認知症対策」「8050問題(引きこもり等の生活困窮対策)」「天文教育」を取り上げ、翌日の京都新聞に掲載されました。

28日の本会議では、補正予算案や条例案が可決成立しましたが、中でも予算に対する賛成討論を公明党の国本友利議員(左京区)が勇気凛々と演説。多文化共生への政策推進と耐震工事について言うべきことを言い切りました。

また、国に送る意見書は共産党が「辺野古基地建設中止」「日米地位協定改定」「消費増税中止」「大学等の授業料半額」等を求める4本の意見書を提案しましたが賛同を得られず不採択でした。維新も「消費増税凍結」を求めましたが不採択。持続可能な社会保障の確立こそ重要との民意が反映したものと言えます。

その中で唯一、公明党が提案した「児童虐待の根絶に向けた実効ある対策を求める意見書」のみが全会一致で採択。国の法整備と連動した時宜を得た重要な内容だと確信します。詳しくは京都市会HPにて閲覧できます。ご関心ある方は、こちらをクリックしてください。

なお、昨年に引き続き、市会議員の報酬を1割カットして市民のための政策の財源に充てるための条例が全会一致で可決されました。教育委員や人権擁護委員の人事案件も承認されました。

本会議終了後の理事会で、7月特別市会や9月定例市会などの日程が協議された後、議会広報の具体策や耐震工事後の議場整備などを協議。公明党の“外務大臣”的な役割のため、5月市会終了後も重要な案件があるときは登庁して、様々な交渉の矢面に立っていかなければなりません。参院選も間近に迫る時期ではありますが、重責に気を引き締めて頑張ってまいります!! (^O^)/