京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2019年2月市会レポート

2019年3月20日

2月19日に本会議が開かれ、30年度補正予算案や31年度予算案、地域企業条例案などの議案が提案され、30日にわたる集中審議がスタートしました。1ヶ月もの長丁場ですが、市民の皆さんからお預かりした大切な税金の使い道を検証し、市民の暮らしに資する政策となるよう、建設的な質疑を展開する決意で審議に臨みました。

開会本会議の午後からは、京都大学特別教授の本庶佑氏への「京都市名誉市民」表彰式が市会議場で開催。光栄なことに私も参列しました。京都市名誉市民顕彰は、昭和28年の創設以来本庶氏で51人目。がん治療の画期的な免疫療法を確立された功績によって昨年12月にノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶氏の栄誉は、京都市民に大きな喜びと感動を与えたと信じます。

翌20日には、予算特別委員会で補正予算が審議され、私は第3分科会で産業観光局に対して「大規模集約型林業モデル事業」と「京都経済センターのバリアフリー工事」について質問に立ちました。

25、26日は本会議代表質疑が行われ、各会派の代表が平成31年度予算案等に対する質疑を展開。26日には、公明党市会議員団を代表して、そが修議員(伏見区)、青野ひとし議員(中京区)、西山のぶまさ議員(下京区)の3名が登壇しました。

そが議員は、①門川市政3期目の総仕上げ予算の見解、②レジリエンス戦略の推進、③IPCC総会開催を契機とした地球温暖化対策、④区役所の窓口サービスの向上とマイナンバーカードの普及促進、⑤地域経済の活性化に資する都市公園の利活用、について質疑。重要な政策の前進が実感できました。

青野議員は、①フレイル・オーラルフレイル予防による健康長寿のまちづくり、②市民の命を守る防災対策、③スタートアップ・ベンチャー企業支援、④日本語指導を必要とする児童家庭への支援、⑤暮らしを守る次世代交通インフラシステム、について市長から前向きな答弁を引き出しました。

西山議員は、①アクティブシニアの取組みとリカレント教育の推進、②認知症の人や家族の視点を重視した施策推進、③横断歩道橋の対策、④障がいのある児童の中学校進学、⑤結婚新生活時の支援、について質疑。西山議員は質問を暗記して、ほとんど原稿を見ずに堂々と質疑を展開したので、議場は息をのみ感嘆のため息が漏れました。えっへん!

28日からは予算特別委員会が始まり、3つの分科会で局別質疑。熱い議論が交わされました。私は、経済活性化・中小企業支援・観光振興・市バス地下鉄経営改善・ライフラインなどを所管する第3分科会で論陣を張りました。

産業観光局に対しては、「地域企業条例」「地域企業応援プロジェクト」「外国人観光客おもてなし事業」「ロケ地情報発信・誘致促進事業」「災害による倒木被害対策」と盛りだくさんに論じました。

交通局には「市バス混雑対策」「運転手の確保と人材育成」「消費増税に伴う地下鉄運賃値上げ」「地下鉄増客対策」を論じました。また、地元桃山南学区の方々から多く寄せられている「足の確保」問題を取り上げ、京阪バスの外環桃山南口停留所から南下して桃山南口駅を越え、大型団地や密集する住宅地を往復するための「路線拡充」を検討するよう求めました。

上下水道局には「防災減災対策」「浸水対策」「琵琶湖疎水記念館」「緊急ダイヤル」を議論しました。大規模停電や水害の被害を受けた伏見区民にとって、他人事ではなく自分事の極めて重要なテーマです。前向きな答弁があったので良かったです。

3月12、13日は本会議場で市長・副市長に対する総括質疑が行われ、私は13日に公明党のトップバッターとして登壇。「防災減災」「浸水対策」「観光地混雑対策」「市バス危機管理」「地域企業条例」「新婚家庭支援」の質疑を展開しました。

※詳細は吉田たかおのよしだッシュブログに掲載しています。関心ある方は、コチラをクリックしてお読みください。

14、15日は常任委員会で付託議案や請願等を審議。私は15日に産業交通水道委員会で「市バス・地下鉄経営ビジョン」について質疑しました。運転士や整備士不足などに端を発する経営危機に直面する市バス事業の業績を劇的に転換する特効薬はないものの、無駄の削減やダイヤ改正、バス待ち環境改善などを粘り強く進めていく以外にないのは当然です。同時に企業努力として「上質なサービス」を提供する重要性を指摘しました。

18日から断続的に議員会が開かれ、各会派で議案への賛否などの態度を協議。侃々諤々の議論を展開したうえで、19日の討論結了で決着。20日の最終本会議で平成31年度予算案や地域企業条例案、副市長等の人事議案などが可決成立しました。

※審議結果や議案の内容は京都市会公式HPにアップされています。詳細は、コチラをクリックして閲覧してください。

国に送る意見書は、公明提案の「食品ロス削減に向けての更なる取組を求める意見書」が各会派の賛同を得て採択。自民提案の「幼児教育・保育の無償化の円滑な実施を求める意見書」も前会派共同提案という形で採択されました。

共産提案の「介護保険料引き下げを求める意見書」「国民健康保険料の均等割・世帯平均制の廃止に向け、国費の大幅投入を求める意見書」は賛同が得られず不採択。決議については、維新が「京都市特別職報酬等審議会の審査対象に期末手当を加えることを求める決議」を提案しましたが賛成少数で不採択となりました。

※採択された意見書は、コチラをクリックすると読むことができます。

最後に、今任期で勇退する5名の議員が登壇し、市長と議長のはなむけの言葉を受けて挨拶をされました。公明党も、ひおき文章議員(北区)と久保勝信議員(山科区)が次世代にバトンタッチされます。感無量です。後輩として御恩返しする決意を固めました。

例年であれば、2月市会では本会議終了後に常任委員会と市会運営委員会が開かれ、次年度の所属委員会などが決定するのですが、今年はありません。4年に1度の改選の年。審判が問われます。4月7日の統一地方選挙にむけ一瀉千里、怒涛の日々が本格的にスタートします。

頑張ってまいります!! (^O^)/