京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2018年11月度産業交通水道委員会

2018年11月9日

11月9日は産業交通水道委員会。午前中は現地調査、午後から理事者報告への質疑というスケジュールです。

10時に市役所を出発して地下鉄で京都駅に向かい、“手ぶら観光”を推進する「一時手荷物預かり所」を視察。インバウンドの激増によって活況を呈しているとはいえ、まだまだ周知不足とのことでした。

また、駅や空港から宿舎へ大きな荷物を直送する「キャリーサービス」は意外にも外国人の方の利用は少ないとのこと。安全性へのリスクを重視する方が多いことや、旅先で大量に購入するお土産をスーツケースに詰め込む風習があるからのようです。日本の安全性やお手軽感を、もっと強烈にアピールできないかなぁと感じました。

その後、バスターミナルに移動して、学生さんたちが活躍する“おもてなしコンシェルジュ” を取材。10ヶ国語に対応する若者の凛々しい活躍に感動です。私自身、先月の決算委員会で取り上げて、さらなる充実を求めた事業。他会派の委員も「もっと広報周知するべきだ」と述べていました、今後も期待して見守っていきたいです。
(画像は交通局から提供してもらいました)

午後からは市役所の第2会議室で質疑。市バスの「管理の受委託」問題について報告がありました。運転や整備等を民間に委託する契約を更新した際、九条営業所の一部で京阪バスが「撤退」することが明らかになり、ニュースでも大きく報道される事態となったのです。

現在、6つの営業所で阪急バスや近鉄バスなどが受託されている中で、梅津営業所の西日本ジェイアールバスも縮小を求め、協議の結果、来年度から2割程度減少することも報告されました。市バス事業は黒字が続き、順調かと思っていたのですが、業界自体の大きな課題である運転士不足の大波が、切実な形で押し寄せていることを改めて痛感した次第です。

5人の委員が質疑に立ちましたが、私も手を挙げて、「今後は他の民間事業者も追随せざるを得ない事態も想定される」と指摘し、今後の制度継続の方向性を明確にするには、委託の中身(労働環境や委託料)を実効性あるものにプランニングすることが大事と論じました。

「官が上で民が下」という、日本社会の長年の風潮を吹き飛ばすような、京都市交通局と民間事業者が力を合わせて汗をかく、名実ともの「協働」が大事です。交通局が他の局に先駆けて模範を示し、難問解決への道を開いてほしいと心から訴えました。山本管理者が力強く答弁。期待したいです。

産業観光局や上下水道局からの報告や一般質問はなく、午後3時過ぎに委員会は終わりました。明るいうちに委員会が終わることは珍しいので、ちょっぴり戸惑いました。市民相談への対応などがじっくりできて良かったですが、その間にも各局の担当者がひっきりなしに説明に来られます。もうすぐ11月市会が始まるのだなぁと実感。

来週の木曜日(15日)に議案が発送されます。12月初旬までの短期決戦の集中審議は、まさに怒涛の日々となるとの予感がプンプンします。地域行事や市民相談、業界団体や企業との意見交換などのスケジュールが目白押しですが、その合間に市政レポート「吉田たかお通信」を手に地域をコツコツ歩いて行こうと思います。

足を棒にして地域をダッシュし、市民の皆さんとひざ詰めの対話を積み重ねて初めて、京都市活性化へのヒントが掴めます。激動の時代を切り開くため、市民のための政策を立案し実行していく決意です。頑張りまっせぇ~!!