京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2018年度7月度産業交通水道委員会

2018年7月27日

7月27日10時から市会第2会議室で産業交通水道委員会が開かれ、湯浅光彦委員(右京区)、かわしま優子副委員長(伏見区)とともに参加しました。猛暑・酷暑を吹き飛ばすような活発な議論が熱く展開され、さわやかな委員会となりました。

6月度の委員会で、大阪府北部地震の際に発生したブロック塀倒壊による不幸な事故を重視した議論が続出したことを受けて、京都市の交通局と上下水道局が実施した総点検調査結果と対応の計画が報告されました。市バス営業所や水環境センターなど長大なブロック塀の中で相当数の緊急対策が必要な箇所がありますが、いずれも年度内に当初予算の範疇で対応するとのことです。

次に、地下鉄車両の法定検査を6月に実施した折に、「ひび」が発見されたことを機に全車両を総点検したところ、東西線204台中15台で計25ヶ所の同様の異常が発見されたとの報告がありました。この点について6名の委員が質疑に立ち、私も下記の通り主張しました。

(1) 今回の事案は「ヒヤリハット」の観点から見て重要なシグナルである。他都市でもひびの事例が報告されているので、国のガイドラインや他都市の模範となるよう徹底した原因究明を求めたい。
(2) 烏丸線では全く見つからなかった点を留意し、東西線に特化した独自の点検手法を模索する必要があるのではないか。
(3) 自動車やバスでは経年車は法定点検の年限が短くなっている。地下鉄車両はその必要はないのか。今後のためにもシビアに検証するべきである。

局長自ら、「重く受け止め、安全走行や早期発見に努めたい」との力強い答弁がありました。期待して見守っていこうと思います。

産業観光局への質疑では、飲酒運転した職員の処分についての報告の後、「京都観光総合調査」が議題となりました。私自身、「京都市観光振興計画2020」策定に向けた議論を重ねる中で「宿泊型観光」へ舵をきる重要性を訴えてきた1人として、観光消費額や宿泊者数が過去最高の数値を示したことを感慨深く受け止めました。そのうえで、下記の点を質疑しました。

(1) 日本人の日帰り観光者数が減少している。パークアンドライドの現状と今後の課題を検証するとともに、自転車観光にも力を入れる必要がある。
(2) 「残念度」という指標では、外国人が公共交通に対する不満が前年よりも増加している。日本人の残念度は減少しているので、この点を重要視して分析してもらいたい。
(3) 猛暑が続く中、観光客が「二度と京都に来たくない」と思われないよう、きめ細かなサポートなどの対策が喫緊の課題となる。地震や大雨などの災害時の観光客の動向や受け止め方も早いうちから積極的に情報を収集していくべきである。

このテーマについては私を含め8人の委員が質問に立ちました。今後も注目されるべき課題であると思います。一般質問では、「災害時の農林被害への対策」「中小企業と若者のマッチング」などが取り上げられる中、かわしま副委員長は「観光客のマナー啓発」の重要性を論じました。京都活性化のためにも行政が本腰を入れるべきと感じます。

いよいよ7月も後半。学校は夏休みに突入し、巷ではレジャーの話題が花咲く季節となりましたが、議員には休みはありません。地域行事や式典などに加え、政務調査や自己研さんを積み重ねていくとともに、地道な広報広聴活動に励んでいこうと思います。頑張ります!!