京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

1月度教育福祉委員会

2018年1月24日

1月24日10時から市会第2会議室で教育福祉委員会が開かれ、西山信昌副委員長(下京区)とともに参加しました。2018年最初の常任委員会。清新な決意で質疑に臨みました。

まず、保健福祉局から5件もの報告がありました。1件目は内外から大きな注目を集めている「民泊運営にかかわるルールに対する市民意見」についての報告。8名の委員から質疑があり、私は「市民意見を重視しルール化や条例に活かすべき」と発言し、それをベースに下記の点を論じました。

緊急時や苦情対応の体制を強化するため、「駆けつけ要件:10分・800m」と規定しているルール案について、市民から寄せられた意見で賛否の割合はどうか。(→4:1の割合で強化を求める意見が多いとの答弁)
地域との調和のため、事業者と地元の「協定書」を推進するルールを提起しているが市民の賛否はどうか。市の見解はどうか。(→条例で努力義務を課すとの答弁)
市民から「苦情等への対応を行政に書面で報告するよう義務付けするべき」との意見がある。公開することも今後にとって重要と思うが市の見解は。(→報告は重要である。紛争となって会議に付される場合は報告を公開する可能性はあるとの答弁)
苦情を直接事業者に言いにくいので行政に通告できないかというニーズもあると推察されるので、条例制定後も行政の苦情受付体制は継続するべき。(→引き続き行政窓口を設置していくとの答弁)
「玄関帳場等での面接」とあるが実際の運用で「抜け穴」にならないか。例えば駅で待ち合わせも「等」の中に入ると主張される懸念もあるのではないか。(→敷地内での面接に限るルールとするとの答弁)
違反者への過料の規定があるが、少ないとの意見もあった。営業停止命令等の法律の処分との整合性はどうか。(→あくまで条例に規定された施策を推進することが市の立場との答弁→本格施行後にも積極的に条例の見直しや法改正なども視野に入れて柔軟に対応するべきと主張)

次の「深草墓園の合葬納骨」については、20年後に死亡者数が1.3倍となる見通しを受けて検討されているとの報告。これについては3名の委員が質疑しました。3件目の「介護施設への行政処分」は、市内の認知症対応型グループホームで虐待が発生し、改善命令に対して虚偽の報告をしていたとのことで、極めて悪質であるため「新規入居者受け入れを6か月間停止」との処分が科せられました。これについても4名の委員が発言し、再発防止の徹底を求めました。

次の報告は「ほほえみプラン策定の市民意見」について。障害者施策の推進計画について1月31日から約1か月間でパブリックコメント募集との報告で、6名の委員から質疑がありました。このプランでは、西山副委員長が以前から提案していた障がい者向けにひらがなを多用する「わかりやすい版」が制作され、大いに評価するものです。質疑でも、西山副委員長から「障害者就労支援強化とともに定着への支援充実を本格化するべき」「市職員の障害者雇用の推進を図るべき」との提起があり、前向きな答弁がありました。

5件目の「3施設一体化計画」については、リハビリセンター・こころの健康増進センター・児童福祉センターの3施設を一体化して工事を実施する計画が30年度から本格化するとの報告がありました。私も質問に立ち、伏見区深草に設置された第2児童福祉センターは一体化に含まれるのかを確認しましたが、そのまま継続との答弁でした。(配布資料にも記載されていましたが、小さな印字なので見つけにくかったです。改善を求めました)

理事者報告5件が終わったのが午後6時30分。さすがに一般質問はどの委員からもありませんでした。私も次の機会に回しました。

次の子ども若者はぐくみ局では「子ども医療費無料制度」を求める請願が議題。重要な課題ではありますが、国の補助制度がない実情では、市の単独予算を確保する余裕もないことから、今回の委員会では全会派一致して「留保」との態度を表明しました。ただ、請願の中で「中学卒業まで無料」と明記しているのは一足飛びすぎて首をかしげる部分がありますし、反対する会派もあるかもしれません。その点を協議する必要があると考えます。

一般質問は、4人の委員から「就学支度金支援」「保育園申し込み問題」「企業主導型保育事業」「保育園定員割れへの対策」が取り上げられました。教育委員会への質疑が無かったので、委員会が終わったのは当初予想していたよりも早く、夜8時前でした。ヘトヘトですが、心地よい疲れです。

さぁ、いよいよ予算を審議する2月市会が目前です。市民の皆様からお預かりした貴重な税金をどのように活用するのか真摯に議論し、活性化には何が必要かを提案する場です。気を引きしめて頑張ります! (^O^)/