京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

11月度教育福祉委員会

2017年11月8日

11月8日10時から市会第2会議室で教育福祉委員会が開かれ、西山信昌副委員長(下京区)とともに参加。衆院選を挟んだ決算市会が終わったばかりですが、安穏としている暇はありません。福祉や子育て支援そして教育という重要な政策課題を担当する自覚を深め、準備を重ねて質疑しました。

11月8日10時から市会第2会議室で教育福祉委員会が開かれ、西山信昌副委員長(下京区)とともに参加。衆院選を挟んだ決算市会が終わったばかりですが、安穏としている暇はありません。福祉や子育て支援そして教育という重要な政策課題を担当する自覚を深め、準備を重ねて質疑しました。

まず、保健福祉局から「敬老乗車証制度に関するアンケート調査の結果」の報告があり、7名の委員が質疑に立ちました。西山副委員長は、さらなる広報周知の重要性と低所得者対策などのきめ細かな施策展開が重要と訴えました。

次に、不祥事を起こした社会福祉法人への監査結果についての報告があり、西山副委員長はじめ3名がコンプライアンスの徹底と再発防止を求めました。一般質問では、「民泊」「国民健康保険」が取り上げられましたが、私は「薬物乱用防止」「障がい者就労支援」を論じました。以下に概略を紹介します。

(1) 薬物乱用防止は、オール京都体制で推進している。11/19に行われる総会とシンポジウムが「高校生と考える」というテーマであるとおり、若い世代への予防啓発に力を入れている状況。市教委や子ども若者はぐくみ局と連携するとともに、京都府や民間との協働も重要。役割分担と相互協力をしっかり進めていただきたい。
(2) 支援学校で学んだ障がい者の就労は80%を超えているが、卒業生が定着できずに離職した場合のフォローアップは学校側と保健福祉局の連携が大事。引きこもりにならないように力を入れるべきである。
(3) 障がい者を受け入れる会社側の意識や体制も重要。会社側の人事移動等で上司が代わったりして障害者が戸惑い苦しむケースもある。障がい者とその家族の切実さを重く受け止め、心の通った施策の充実を望む。

保健福祉局は3時すぎまでかかりました。休憩後、子ども若者はぐくみ局から「児童養護施設退所者支援の調査報告」があり、4名の委員から「アンケートが届かない所在不明の人が心配。きめ細かなフォローアップが大事」「調査を踏まえた実情に合った支援が重要」「就労や生活支援が喫緊の課題」などの指摘がありました。

一般質問は、「子ども若者はぐくみ局創設に伴う審議会の一本化」「障害のある子どもの施設」「保育園申し込み等の利便性向上」が取り上げられました。最後の教育委員会は、理事者報告がなく一般質問のみ。「北区小学校統合問題」と「図書館のブックリサイクル事業」が議論されましたが、私はラストバッターとして「教員の働き方改革」を取り上げ、以下の通り論じました。

(1) 教員の働き方改革の取組が注目されている。9月市会本会議代表質問で我が会派の曽我議員が「校務支援システム」拡充を求めたが、今後の具体的な進展はどうか。
(2) 文科省から「学校現場における業務の適正化」との通達があり「チーム学校の実現」が提言された。今後の具体的な推進を求めたい。
(3) 部活の負担も大変である。教員にとって不得手な種目である場合もある。外部コーチ制度を有効活用することも大事な観点。10月から「部活指導員」制度も試行実施される。ただし勝利至上主義に陥ったり保護者の不満やねじ込みに対応するためにも教員の存在が大きい。

子どもたちのためにも、教員の事務負担などを軽減し、子どもたちと向き合える余裕を生むことが大事です。教員の資質と指導力を向上するためにも、働き方改革が実質的に進むよう求めました。

終了は午後6時を超えました。濃密な議論が展開されたと思います。これからの子育て支援、教育の充実、きめ細かな福祉施策のため、頑張っていこうと改めて決意できました。

秋が深まり、日が落ちるのが早くなりました。2017年も残り2ヶ月を切りました。全力疾走でラストスパート頑張ります! (^O^)/