京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

8月度教育福祉委員会-2

2017年8月23日

8月23日10時から市会第2会議室で教育福祉委員会が開かれ、西山信昌副委員長(下京区)とともに参加。「大衆とともに」の立党精神を根本に、地域を徹して歩く中で培った市民感覚で質疑しました。

午前中は子ども若者はぐくみ局から「局創設に伴う計画と審議会の一体化」について報告がありました。6人の委員が質疑に立ちましたが、私も最後に手を上げ、8月2日に開催された「子ども子育て会議」が2時間半の長丁場であったこと、1度も発言しなかった委員が何人もいたことを紹介。

これらを踏まえ、委員の負担にならない運営のあり方や審議会終了後の段階で委員から意見を積極的に求める姿勢を示す点が大事だと述べました。いずれにしても、有識者や市民が協議する場をいかに有益ならしめていくかがポイントだと実感。私自身、審議会を何度か傍聴しているだけに、今後の取組に注目しているところです。

一般質問では、「崇仁保育所」「付属機関における青少年委員の登用」について質疑がありました。私は「児童館における大学と連携した学習支援事業」について質疑。この夏休みに市内6ヶ所の児童館で試行実施したのですが、詳しく聞くと3ヶ所で大学生が参加できなかったとのこと。ドタバタ感が否めないので、実情をシビアに検証して今後に生かして頂きたいと訴えました。合わせて、貧困家庭の中学生への学習支援こそが重要だと指摘し、今後の充実強化を求めました。

次の教育委員会では、「いじめ防止取組指針」改訂について報告があり、各委員から「発達段階に応じた対策」「教員の対応力強化」「スクールカウンセラー拡充」などの意見があり、私も質疑に立ちました。

(1) SNS普及に伴うネット環境でのいじめの多様化は過激化を懸念。情報モラル教育のレベルアップが不可欠である。
(2) 子ども同士のいざこざがエスカレートしていじめになるケース、仕返しを恐れて制御できなくなってしまうケースをよく聞く。早期発見と対応が大事だが、教員の拙速な対応によって加害者が被害者に急変する事例もあるので、学校ぐるみ地域ぐるみの協力体制をお願いしたい。
(3) 大津市や長野県で、秋からLINEと連携した「いじめ相談窓口」がスタートする。若い世代にとって電話で話すよりもLINEでのやり取りの方が相談しやすいとのこと。積極的に検討するべき。

公明新聞で、8月22,23日と連続してLINE活用の相談窓口を取り上げた記事が掲載されています。他都市では、カウンセリングセンター等を中心に、カウンセラーのスキル向上を重視するなど、様々な人材育成への取り組みが進んでいます。京都市も後れを取ってはなりません。喫緊の課題であるいじめ問題に対して多角的かつ柔軟な対策をスピーディーに実施するべきと考えます。  

また、一般質問では「就学援助制度」などの課題が議論され、困窮家庭への支援の時期が2月市会で西山副委員長が代表質問したとおり「入学前」に前倒しされる計画が発表されました。大きな前進です!

最後の保健福祉局からは「新たな特別養護老人ホームの整備促進」について報告があり、2人の委員から「交通不便地域に建設する特養の人員の確保」などの質疑がありました。また、一般質問では、「国民健康保険」「介護保険」などが議論されました。

厳しい残暑が続く中、文字通り「熱い」議論が展開され、充実の委員会になったと思います。日々の活動を大切に積み重ね、政務調査にどん欲に取り組む日々。暑さを吹き飛ばして頑張ってまいります。やりまっせ~っ!!