京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

6月度教育福祉委員会

2017年6月7日

6月7日10時から市会第2会議室で教育福祉委員会が開かれ、西山信昌副委員長(写真右:下京区)とともに参加しました。

この日は付託議案や理事者報告がなく、一般質問のみというシンプルな委員会となり、粛々と議事が進みました。(前回の委員会が夜9時半までだったので、今回は各委員とも自粛したのかも?)

午前中の保健福祉局に対しては、「敬老乗車証」「民泊」「生活保護」「介護保険」などについての質疑があり、西山副委員長は「障がい者支援」を取り上げ、理路整然と凛々しく質問に立ちました。

午後からの子ども若者はぐくみ局には、「保育園支援」「児童館」「子育てアプリ」などについて質疑があり、私は「子どもの居場所づくり」を取り上げました。

(1) 「子どもの居場所づくり支援事業」に期待の声が出ている。子ども食堂立ち上げの団体に助成が出る制度が府と市で重なっているので、活動に取り組む方々が混乱しないよう、分かりやすくするべきである。
(2) 問い合わせた人が、市の衛生課から「営業許可が必要」と言われた。福祉目的のボランティア精神で、最低限の食材等のための受益者負担という考えをしている現場とかい離がある。「違法状態と位置付けられている」と受け止めている方への誤解を解く必要がある。
(3) 保健福祉局と連携して国や府とも話し合って「子ども食堂」を助成する基準を明確にするべき。説明会の場では疑問や不信が解消されるように、資料なども準備すると共に、ガイドラインも段階的に着手してほしい。
(4) 今後は、学習支援やイベント主催など、地域の実情に即したバージョンアップが大事。子どもの居場所づくりの進化を誘導するビジョンが重要である。

今週行なわれる説明会に約20団体が参加を予定されているとのことです。5月度に続いて「子どもの居場所づくり」を取り上げましたが、重要な案件であり「継続性」が大事です。これからも議論を深めていこうと思います。

教育委員会に対しては、「学校給食」「学校運営協議会」「教員の働き方改革」「児童扶養手当」などの質疑がありました。私は「いじめ」を取り上げました。

(1) 4月8日付京都新聞ネットニュースで、大津市の学校がいじめ事件について「すべてを『いじめだ』と指導すると、クラス中が加害者だらけになる」とコメントしていた。これに対し専門家は疑問を投げかけ、「いじめ早期対応が大事」と述べている。京都市教育委員会の見解はどうか。
(2) いじめた側に毅然とした指導がされないと、問題が長引いたり深刻化するのではないか。京都市は本人や保護者にも時間と労力をかけて解決に全力をあげるべき。逆切れする保護者がいても、粘り強い対応が大事。それこそ「教育」である。

周囲からの苦情を避けて「穏便」に済まそうとするようなあり方では、根深いいじめ問題の闇を照らすことはできません。教育委員会には指導主事などの役職もあるので、各々の役割をしっかり分担して責任を全うしてもらいたいです。その上であくまで現場の負担をどう軽減するかが問われると思います。

教育の使命はますます大きいと痛感します。学校現場のご苦労に心から敬意を表すると共に、市民の代表として、これからも議会の場で意欲的に発言していこうと思います。

終了したのは、なんと5時前! まだ明るいうちに委員会が終わるなんて感動です。じっくりと準備したことで、シンプルかつ濃密な議論ができたと自画自賛(?)しています。

いよいよ梅雨入りしました。もうすぐ本格的な“鍛えの夏”がスタートします。1日1日が真剣勝負との決意で頑張っていこうと決意しています。やりまっせぇ~!!