京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

12月度くらし環境委員会

2016年12月20日

12月20日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、久保勝信委員長(山科区)とともに出席しました。年末の慌ただしい中、のどの調子が良くないコンデションでしたが、気合を入れて臨みました。

環境政策局から「環境教育・学習基本指針(素案)」についての報告があり、5人の委員が質疑に立ちました。私も手を上げて、次の点について議論しました。

(1) 今回素案が示された学習指針は、環境を大事にする文化の涵養への市民意識喚起のためバランスが大事である。自発的な学習を促進するべき。
(2) 学校教育では京都ならではの「産官学連携」の最新成果を反映してほしい。行政がコーディネートし現場の負担は少なく。
(3) 地域や企業が環境学習を促進するには、行政の役割を明確にしなければならない。情報の収集と提供を目指すわけだが、通り一遍のパンフやHPだけなく、市民に伝わるよう工夫してもらいたい。
(4) 昨年度の委員会で、我が会派の西山信昌議員(下京区)が主張したESDという概念が今回の素案に明確に反映されており高く評価する。抽象的なものではなく「世界的な環境危機・子どもたちの未来のため」という切実な問題意識を共有するバックボーンとするべき。
午後からの文化市民局では、「無形文化遺産制度」や「美術館再整備」などの議論がありましたが、私は「若者支援」を取り上げました。
(1) 4月から「子ども若者はぐくみ局」が誕生し、子育て支援と若者支援が統合され、ワンストップで若者や家族へのサポートが充実することが期待されている。深刻な実態が少なくないので、中身の濃い事業推進を求めたい。
(2) 小中学生の不登校やいじめ問題も極めて重要だが、同時に私立校生徒や中退者もケアする必要がある。中学生の不登校生が受験・進学せずに引きこもる事例への対応も重要である。
(3) 経済力格差が貧困の連鎖を生む事実に対し、中学生への学習支援・居場所づくりが注目されており、「子ども食堂」や「子どもの貧困」に携わる民間団体が真摯に活動している。こうした動向を重視し、連携を深めて情報交換や共有のプラットホームの役割を進めていくことが、子ども若者はぐくみ局の大きなミッションンの1つである。

この問題は非常に重要な課題です。子ども食堂の活動をしている方からの貴重なご意見を学ぶとともに、貧困問題や引きこもり問題などのシンポジウムに積極的に参加するなどして深めていった知見をもとに議論しました。

議員の仕事の重要さを改めて実感する委員会となりました。未熟な自分を戒めつつ、貪欲に学んでいこうと思います。頑張ろうっ!

さあ、新しい年を迎えようとしています。2016年もあと僅か。仕事が山のように積まれており、体がいくつあっても足らないくらいですが、無理をして体調を崩しては元も子も在りませんので、賢明に乗り切っていこうと思います。