京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

11月度くらし環境委員会

2016年11月15日

11月15日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、久保勝信委員長(山科区)とともに出席しました。11月市会直前の重要な委員会です。気合を入れて臨みました。

まず、環境政策局から職員がバイクを窃盗して逮捕されるという不祥事の報告がありました。厳正な処分にとどまらず、職場環境や規律の再徹底が不可欠と思います。

請願審査は「家庭ごみ袋代の値下げ」について。有料ごみ袋制度によって画期的な減量が実現できたことを受け、市民の節約努力に応えるべきとの主張です。ただ、他都市では有料ごみ袋を値下げしたことで“リバウンド”した実態があるとのこと。私は「他都市の具体例を精査するべき」と論じたうえで、単なる値下げではなく、有料化した財源をもとにした事業が「ごみ減量・街の美化・温暖化対策」に目に見える形で貢献するよう、対策の強化を求めました。

一般質問では、下記の2点を論じました。

(1) 「家庭ごみ午前中収集」が10月から全市で完全実施され、地元で大好評である。ただ、収集エリア内の中心部と周辺部では格差があり、事故の危険性が否定できない。現状に即した作業計画の見直しを重ねてもらいたい。同時に、年末年始にごみ量が1.5倍増えて午前中に終わらないケースも想定される。出動計画の再検討を含めた特別体制を組む必要がある。
(2) 5年前に廃棄物処理条例改正され「空き缶持ち去り禁止」が強化されたが、伏見で複数の地域から対策強化を求める声が上がっている。条例制定後、一時は鳴りを潜めたが復活したということではないか。ホームレスの方々には空き缶回収ではない違う仕事をするような誘導策が必要では。また市民意識喚起も重要なのでポスター充実など具体策を検討するべきではないか。

前向きな答弁がありましたので期待したいと思います。

文化市民局からは、「東アジア文化都市2017事業」について報告があり、私は「政治的な対立がクローズアップされる今こそ、文化の力がお互いを分かり合える価値を創造する」と論じ、①未来を担う青少年の交流が大事。「発見」と「触発」と「共感」を生み出すものにしていただきたい。②マンガアニメも重要なアイテム。大人気の「京まふ」期間中は中韓両国のアニメファンへのインセンティブも検討してはどうか。③スポーツ交流も大きな可能性がある。Jリーグのユースチームの親善試合などとタイアップしても面白い。・・・・などを提案しました。

次に審査された請願は、二条城東側空間整備(駐車場問題)への説明会を開くべきとの要望ですが、すでに説明会は3回を数えており、これ以上は堂々巡りの非生産的なものになるならば賛同できません。過去3回の説明会の配布物と参加者の意見を集約した資料を検討した上で、次回に結論を出すこととなりました。

最後の一般質問では、市内に5ヶ所ある市民文化会館のトイレに対する声を紹介。特に伏見区の呉竹文化センターは和式トイレばかりです。湯浅議員に聞くと右京ふれあい文化会館では8月に「温かい便座」が設置されたとのこと。今後の段階的な推進を求めました。「現時点では具体的な計画はない」との答弁でしたが、粘った末に「本格的に検討します」との答弁を引き出しました。良かったです。

今後とも、追求や糾弾ではなく、建設的な議論を積み重ねて京都市活性化に貢献していこうと決意を新たにしました。頑張ります!!