京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

6月度くらし環境委員会

2016年6月14日

6月14日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、久保勝信委員長(山科区)とともに出席しました。

午前中の環境政策局では、南部クリーンセンター第一工場の運転監視業務民間委託についての報告があった後、一般質問で5人の委員が質疑。「ヒートアイランド対策」「アスベスト不法投棄問題」「関西電力株主総会」などが議論されました。

私は、5月の委員会で質疑した「家庭ごみ午前収集」を再び取り上げました。醍醐地域など市内の約2割が午後2時や3時ころまで収集されていない実態があるのですが、京都市は今年度下半期の早い時期にすべての地域で午前収集を実現すると公表しています。この点について下記の質疑をしました。

(1) 午前収集の今年度実現に対して市民の期待が大きい。精神論ではなくきめ細かなプランが必要。徹底するにあたってひずみが出ないようにしなければならない。
(2) 過積載の問題や事故の危険が心配されるのではないか。地域ごとのパッカー車の配置バランスを再検討するとともに、実情に合ったコース設定が重要ではないか。
(3) 直営と民間委託の良い意味の共存が大事。一方通行等の通行規制地域について、直営は認められているが民間委託も認める必要があるのではないか。
(4) 午前中に収集し終わるために開始時間や出発時間を前倒しするケースが惹起されることはないか。もしそうなら就業規則の変更や従業員の待遇について配慮する必要があるのでは。
(5) いずれにしても、今後民間委託を推進するならばマネージメントが重要。業者側との話し合いをしっかりと進め、現場の実情を重視するべきである。

議員や公務員の中に、民間委託に反対する考え方も根強いようですが、「公が上で民が下」という根拠のない昔ながらのお役所意識が残っていると思います。今の市民感覚とそぐわないのではないでしょうか。公共の仕事は全て公務員しかできないとは限りません。同時に何もかも民間に丸投げするものでもありません。極端な発想ではなく、民間と公共が良い意味で共存するべきだと私は考えます。

また、ある委員が「都市油田発掘PJ」のチラシを手にして、委員会等で議論されていないもので議会軽視ではないかと批判したので、私はさっそく手をあげて反論しました。この事業は5月10日の委員会で質疑したことや昨年の委員会でも何度も理事者から報告があったこと、何より3年前の本会議代表質問で私の質問に対して門川市長が本格実用化に向け検討すると答弁したことを紹介したのです。同時に、京都ならではの最新技術を駆使した再生エネルギー事業を多くの市民が誇りに思ってもらえるように、広報周知するべきと論じました。

さて、午後からの文化市民局では、2件の報告がありましたので、これらに対しても積極的に質疑しました。

(1) 「美術館再整備基本設計」については、次の3点を提案。
① バリアフリーが大事なので、障がい者団体などの声を重視するべき。
② 内外の旅行者さんたちのため、クロークも必要ではないか。
③ 集客に力を入れるなら何時間も待つ行列が発生した際への対策が極めて重要である。ミストなども検討して頂きたい。
(2) 「京都マラソンの総括と展望」についても3点を問題提起しました。
① 急病人対策は、ランナーだけでなくボランティアの健康管理も想定するべきではないか。
② ボストンマラソンでテロが発生した。国内でも駅伝で飼い犬が侵入して選手が転倒する事故も起こった。突発的事故も想定するべきである。
③ 今後の発展のためには地域住民が快く応援する機運づくりが大事。コース変更の周知を重視していただきたい。

前向きな答弁がありました。しっかりと議論を重ねていこうと思います。

次回の委員会は、6月21日に横大路総合運動公園などを現地調査する予定です。京都市活性化のお役に立つため、現場感覚と市民目線を忘れず頑張っていこうと決意しています。やりまっせぇ~っ!!