京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

5月度くらし環境委員会

2016年5月10日

平成28年度、私はくらし環境委員会に所属し、「地球温暖化対策」「循環型社会」「男女共同参画」「青少年育成」「文化芸術・スポーツ振興」「区役所」など、重要な政策を担当することとなりました。

5月10日10時より、市会第2会議室で今年度最初の委員会が開会され、久保勝信委員長(山科区)とともに出席しました。1期生の委員が3人というフレッシュな息吹に触れ、熱い議論が交わされました。

午前中の環境政策局では、ここ10年揉め続けている「焼却灰溶融施設損害賠償請求訴訟」について経過説明がありました。裁判が大詰めとなり今月27日に一審判決が出る時期ということで、各委員からの質疑はありませんでした。

一般質問では、民泊のごみ問題、水垂地区ダイオキシン問題、原発問題などが議論されましたが、私は下記の3点を取り上げました。

(1) 再生エネルギーは電力だけでなく燃料も大事。都市油田発掘PJや熱発電チューブは、2年前の本会議代表質問で門川市長から実用化への積極的な答弁があった。京都の強みを生かした最先端の技術なので、国と連携し明確なビジョンで推進してもらいたい。
(2) 昨年10月に施行された「しまつのこころ条例」は、ごみ減量について効果を発揮しているとのことだが、市民から寄せられている声として、スーパー等での「プラスティックトレイ」の店頭回収等に力を入れるべきではないか。また、食品ロス問題も重要。食べ残しの有効活用の1つとしてフードバンクや子ども食堂の活動に尽力している方々との連携を強化するべきである。
(3) ごみ収集を午前中にする運動が各地で進んでおり、一定の成果を出しているとのことだが、伏見では醍醐地域などで午後2時や3時のところが多い。今年度中に必ず午前中収集を実現してもらいたい。カラスネットが一定の効果を上げているが限界も指摘されている。桃山地域で町内会が自己負担で導入している「ゲージ型カラス防止かご」を本格的に検討してはどうか。

それぞれ、前向きな答弁がありましたが、特に、醍醐地域での午前中収集は今年度内に必ず実施するとの確約がありました。醍醐の皆さんの思いが実現し、こんな嬉しいことはありません。良かったです。

午後からの文化市民局では、「京都市美術館再整備工事」に関する請願などが審査されました。次回に結論が出そうです。一般質問では5名の委員が手をあげ、客引き禁止条例施行や文化庁移転、西京極総合運動公園などが議論されました。私は「文化芸術振興」について次の3点を論じました。

(1) 琳派400年事業が127億円の経済効果があったとのこと。中世や近世京都の京文化への関心が高まっている今こそ、若冲や桃山文化などをクローズアップする事業を迅速に着手するべきである。
(2) 熊本地震で熊本城などが被災した。京都の文化財においても防災・減災が重要である。今以上に力を入れて耐震化対策を進めるべき。
(3) 岡崎地域の文化ゾーン施策が成果を上げているが、今後のいっそうの発展のため学生や親子連れなどを重視した「インセンティブ」を検討してはどうか。

つづいて、「スポーツ振興」について3点を訴えました。

(1) 3月に「スポーツ振興計画」が策定された。28年度からの具体的な事業を着実に進めてもらいたい。
(2) プロスポーツとのリンクを進め、地域密着の事業を推進することがスポーツのすそ野をひろげる。行政のコーディネートが大事である。
(3) 体育指導委員の高齢化や学校教育の部活の在り方が課題となっている今、「スポーツボランティア制度」が大きな可能性を持っている。本格的に検討して頂きたい。

スポーツについては、他の委員も大きな関心を示して、何人かが質疑していました。東京五輪やワールドマスターズゲームズなど、ビッグイベントと連動して活性化につなげる問題意識を共有していると実感。私も精進を重ねていこうと思います。

くらし環境委員会は、公明党が委員長を担っています。久保委員長をしっかりと支え、円滑かつダイナミックな議会運営が進展できるよう頑張ってまいります。やりまっせぇ~!!!