京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

8月度市会改革推進委員会

2015年8月31日

8月31日10時より、市会第2会議室で市会改革推進委員会が開会され、国本友利委員(左京区)とともに出席しました。各会派の部屋割りの変更に伴う工事の関係で、従来の第5会議室とは違う会場でしたが、各委員からの意見交換は熱意あふれるものとなりました。

写真でご覧いただいてお分かりと思いますが、私の隣に写っている国本委員は若武者のような凛々しさで、「公明党ここにあり!」と真価を発揮してくれました。素晴らしかったです。

京都市会改革推進委員会は、昨年度に議会基本条例を制定し、大きな節目を迎えましたが、「条例できたから一丁上がり」ではダメだとの認識で各会派が一致して、今年度以降も委員会を継続して具体的な議会改革への議論を積み重ねています。

現在の討議項目は、「情報発信の強化」「投票率向上への取組み」「政務活動費公開のあり方」の3点についてです。

まず、「情報発信の強化」については、①SNSの活用、②市会HPで市民意見受付フォーム開設、③議長の定例記者会見実施、の3点を議論。①と②は他都市の実情を直接うかがって調査することとなり、先行実施している自治体を訪問することで一致しました。③は公明党が提起した案ですが、各会派とも前向きに議論を戦わせており、早期実現に向けたガイドラインを視野に具体的な協議に入る予定です。

次に、「投票率向上への取組み」については、若い世代が政治を他人ごとにしか受け止められていない現実を直視し、様々な具体的な先行事例を貪欲に学んでいく必要があります。その観点で私から京都府議会等で実施されている「子ども議会」の詳細資料を取材してはどうかと提案。各会派の代表からも賛同していただきました。

3つめの「政務活動費公開のあり方」については、兵庫県議の号泣会見に代表されるように、市民の皆さんから疑念を持たれることが無いよう、透明性が重要であることは論を待ちません。したがって、公明党は積極的に公開するべきであると主張しています。

ただし、ITを駆使して活躍している国本委員が指摘するように、全ての領収書をインターネットで閲覧することが可能になることで、悪意ある改ざんや根拠不明のいいがかり、誹謗中傷というネット社会特有の「闇」にさらされるリスクが避けて通れません。PDF文書を書き換えられるアプリが流通している実態もあります。単なる行政資料ではなく、デリケートな個人情報も含む「領収書」を公開するのですから、あらゆる事態を想定する必要がある―と主張したのです。

各会派からの反応は、「配慮は必要だが悪意を想定すればきりがない」とか、「議員の欺瞞や隠蔽をチェックする方を優先するべき」とか、「悪意ある人が改ざんしても原本があるから大丈夫」などの意見でした。それぞれ一理あるものと認識しています。議論を深める一石になるよう、今後も真摯な態度で協議していこうと思います。

さて、今任期スタート時点では「議会報告会」も大きなテーマとして話し合われていました。公明党はぜひ実施するべきであると積極的に論陣を張っているのですが、なかなか他会派の賛同が得られていません。「他都市がやっているのに京都が実施しないのはオカシイ」という理由だけでは説得力に欠けます。「京都活性化のため」という視点に立った議論をしていかなければならないと自戒しています。なにより、「市民のため」との原点からブレずに頑張る決意です。(この課題については秋に予定の他都市調査を受けて仕切り直しすることになっています)

この議会改革の取組みは、4年前に公明党京都府本部が署名活動を敢行し、何と6万人を超える方々のご賛同を頂いたもので、これらの民意が大きな力となって、この「市会改革推進委員会」が設置されたのです。私自身、現在は副委員長という立場で頑張っています。地方創生の重要な段階にある今、各自治体の「頭脳」であるべき議会が、市民から「何をやってるかさっぱりわからない」と思われないよう、積極的に自ら改革を進めていかなければなりません。これからも、熱い情熱と揺るがぬ信念で力強く頑張って参ります!