京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

6月度まちづくり委員会

2015年6月11日

6月11日10時より、市会第2会議室で経済総務委員会が開会され、曽我修委員(伏見区)とともに出席しました。ツーショットも久しぶりです。 !(^^)!

27年度の所属委員会は、都市計画局と建設局を所管するまちづくり委員会。3年ぶりの復帰です。市営住宅、空き家対策、自転車安全対策、防災減殺のインフラ整備などなど、長年取り組んできた重要政策を再び担当しますが、文字通り初心に戻って頑張っていく決意です。

まず、都市計画局から「都市再生緊急整備事業」について報告がありました。京都駅西部地域を国の重要事業に組み入れるよう申し入れするとのこと。梅小路公園整備や卸売市場、京都リサーチパークなど、多角的に活性化のための施策が進められていますので、これらを連動する拠点を整備するビジョンには大いに賛同するものです。

一般質問には6名が手を挙げました。私はラストバッターとして登壇。「空き家対策」を論じたのですが、2月市会の本会議代表質疑で市営住宅の空き家問題の解決策にもつながる「高齢化対策」「地域コミュニティー」を充実するべきと訴えたばかりですので、今回は一戸建て住宅の対策に絞って質疑に臨みました。

ちょうど、6月1日に開かれた京都市住宅審議会を傍聴した際に議論されたテーマでもあり、そこで学んだ知見を踏まえた提言をさせていただいたのです。

(1) 一戸建て住宅の空き家対策においては、市民からの窓口である区役所の機能を充実するべき。空き家支援員に丸投げ状態になってしまうと、市民にすれば見知らぬ業者への不安から連絡を取ることを躊躇してしまい、中途半端になりかねない。「とっかかり」の部分を重視して取り組むべきである。
(2) 地域連携型の空き家対策をきめ細かく推進するためにも、「子育て支援」と連動するトータルなビジョンが大事。子育て世代はマイホーム取得にこだわらず、賃貸の契約もいとわない考えの人が多いので、一戸建て空き家への支援を充実し、若い世代の市内転入を誘導する具体策を展開するべきではないか。

午後からの建設局では、理事者からの報告はなく5つのテーマの一般質問。私はそのうちの2つについて論じました。まず、「通学路安全対策」についての質疑を下記に紹介します。

(1) 5/20に豊中で通学中の児童の列に車が突っ込むという痛ましい事故が発生した。私のもとに多くの市民から声が寄せられており、そのつど府会議員と連携をとっている。そのなかで市がイニシアティブをとるべき案件も多くあり、特に伏見区の石田大山交点南側の新奈良街道は道幅が狭く通学路としてはどう考えても危険である。関係機関と協議して対策をスピードアップしてもらいたい。
(2) 通学路については3年前の亀岡市の事故を受けて一斉総点検したはず。しかしながら今も見守り活動している方々やPTAの方々から多くの要望が寄せられている。もっと現状に即した総点検が必要であったのではないのではないか。今後の改善を図るべき。
(3) 木幡池の真ん中に橋を架ける計画がとん挫し、大島地域の通学問題がたなざらし状態であり、地元の方々も半分あきらめている。これは池の北側の子どもたちの通学に関するだけでなく南側に居住する市民にとっても悲願である。府の事業であり宇治と京都市の境界であることは理解できるが、京都市が抜本的対策を主導してほしい。

次に、「自転車安全対策」については、5月29日に開催された自転車等駐車対策協議会を傍聴した知見をもとに議論を展開しました。下記に紹介します。

(1) 協議会の名称に違和感が否めない。駐車対策に限らず走行環境やマナー向上などトータルに議論されているので「自転車安全対策協議会」に変更するべきではないか。
(2) 出席した委員から「学区単位のきめ細かな講習会」の実施が提起された。すぐに学区単位では無理としても、まず行政区単位で開催することは可能ではないか。区のふれあい祭りでブースを出展するとか、複数の大学が共催で学生向けのイベントを開催する等の工夫をしてもらいたい。
(3) 走行環境整備では「バス停」の存在が大きな課題である。専門家の協力を得てチェックリストを作成するなどして、本格的にバス停総点検を実施するべきではないか。
(4) 国交省の委員から「細街路の安全対策」の重要性が提起され、無電柱工事の促進が不可欠との発言があった。国の方針を踏まえた無電柱工事を積極的に推進するべきである。

いずれも、担当者から前向きな答弁がありました。また他会派の委員からも「重要なテーマなので力を合わせて進めていきたい」とのエールが寄せられました。市民の声を真正面から受け止めて政策提案して本当に良かったと実感。

これからも、活気ある京都市の未来のために頑張っていこうと改めて決意するこができました。頑張りまっせぇ~っ!