京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2月市会が閉会しました!

2015年3月20日

3月20日、京都市会本会議場で2月定例市会の最終本会議が開かれ、平成27年度予算案を始め108議案が成立しました。(2月中に成立した補正予算案等を含めると148議案)

これで2期目の議会活動は終了。全議員が4月12日の統一地方選挙に向け一瀉千里の激戦の現場へ散りました! 私たち公明党市会議員団も、大勝利を勝ち取って再びこの場に戻ってくることを誓い合い記念撮影しました。団結第一の晴れやかな表情を誇りに思います。(写真左)

右側の写真は、今期限りで勇退する谷口弘昌議員団長(伏見区)とのツーショット。伏見区に引っ越して活動する私を温かく指導して下さっています。感謝です。

ご存知の方も多いと存じますが、2月市会は次年度予算を審査する議会です。市民の皆さんからお預かりした大切な大切な税金をどのように使うのか、京都活性化への政策をいかに実効力あるものにしていくのか、シビアに検証したうえで真摯な議論を重ねていくため、重大な使命感を痛感する日々であり、心身の疲労は半端ありません。

私自身は、この重要な議会における本会議代表質疑という晴れ舞台に、2年連続で立たせて頂くという光栄に恵まれました。先輩諸兄に感謝でいっぱいです。2月27日の本番では、爽やか訪問活動など現場の第一線でお聞きした政策課題である「団地の高齢化対策」「子育て支援」や将来への重要なビジョンである「電子自治体」などを質問。前向きな答弁を勝ち取りました。(詳細は吉田たかおブログの「MyOpinion」をご参照ください)

さて、今議会では予算案だけでなく、客引き禁止条例やペット霊園条例、動物愛護センター設置条例など注目の議案も審議されましたが、特に全国的に注目された動物迷惑防止条例は「野良猫餌やり禁止条例」という異名で大騒ぎとなりました。パブリックコメントに寄せられた市民意見は実に3,000通を超え、そのほとんどが猫への無責任な餌やりを禁ずる箇所への反対だったからです。

私自身、初当選以来8年、動物愛護ボランティアの方々のセミナーに何度も参加して膝づめで意見交換してきましたので、殺処分ゼロを目指して地道に避妊去勢の活動を展開されている方々が、この条例が成立したら「まち猫活動」が理解されなくなってしまうのではないかと不安に思われる心情は十分に理解できます。

同時に、地域をコツコツと歩く中で、犬や猫のふん尿に苦しむ市民の皆さんの切実な声も数多くお聞きしてきました。餌を与える人の中には、近所迷惑への配慮が全くない独りよがりのケースがあり、かえって繁殖してしまって始末におえなくなり、無責任にも知らん顔を決め込むというゆゆしき実態が少なくないのです。「動物愛護」の名のもとに地域の美観や衛生面を損なっても構わないのかという設問は、極めて重大であると認識しています。

したがって、公明党の方針は「慎重かつ丁寧に」を終始心がけていきました。本会議代表質疑で私が意見表明をした後に、予算委員会の場で大道義知議員(南区)が3回にわたって徹底した質疑を重ねて、条例の中身に踏み込んだ議論を展開したのです。

しかしながら、残念なことに、議案への態度を各会派が協議する最終段階において、水面下で調整した努力は実を結ぶことができませんでした。認識のずれなども重なって、自民党と公明党からの修正案を一本化できないまま、別々に提出せざるをえないという異例の事態となりました。

そして、最終的には、条例の名称を「京都市動物との共生に向けたマナー条例」と変更したうえで施行期日を7月1日に先延ばしするという自民党の修正案が、自民党・民主都みらい・京都党・無所属議員の賛成多数によって可決成立し、条文の中身に踏み込んできめ細かく提案した公明党の修正案は、京都党の賛成を頂いたものの否決されました。

私たち公明党が提案した修正案は、動物愛護法との整合性を十分に配慮するとともに、人と動物の共生を願う動物愛護の精神を尊重しつつ、ふん尿被害に苦しむ住民と避妊去勢の為に餌付けするボランティアとがいがみ合い対立することの無いよう、条文の中身を注意深く精査したものです。

公明党の修正案の主な内容は、次の5点です。